COLUMN

屋根に穴を開ける工事で、本当に確認すべきは防水処理の手順です

「屋根に穴を開けて大丈夫か」というご質問をよくいただきます。結論から言えば、正しく施工すれば問題ありません。問題は、正しく施工されたかどうかを後から確認できないことです。

完成すると見えなくなる工事

太陽光の架台は、屋根材の下の野地板や垂木に固定します。この固定部分は、工事が終わればパネルの下に隠れて二度と見えません。

だから私たちは工程ごとに写真を撮り、お引き渡しのときに全部お渡ししています。見えなくなる部分こそ、記録が残っている意味があります。

契約前に「工程写真はもらえますか」と聞いてみてください。渋る業者は、見せられない何かがあるか、そもそも撮っていないかのどちらかです。

屋根材によって、やり方がまったく違う

「太陽光の工事」とひとくくりにされがちですが、屋根材ごとに手法は別物です。

  • スレート(コロニアル) — 最も一般的。屋根に穴を開けて金具を固定し、貫通部をコーキングと防水部材で塞ぎます。穴を開けない工法もありますが、屋根材の状態によります
  • 瓦 — 瓦を一時的に外し、下の野地板に金具を固定してから戻します。手間はかかりますが、穴あけを最小限にできます
  • 金属屋根(立平・折板) — ハゼ部分を掴む金具を使えば、穴を開けずに施工できる場合があります
  • 陸屋根 — 架台を置く方式が中心。防水層を傷つけないための処理が要点になります

ご自宅の屋根材が何で、どの工法になるのか。ここを説明できない相手には任せないほうが安全です。

屋根の「歳」も見る

設置できるかどうかは、面積と向きだけでは決まりません。下地が健全かどうかが前提です。

築20年を超えていて、これまで屋根のメンテナンスをしていない場合、野地板が傷んでいることがあります。そこに20年以上載せる設備を固定するのは無理があります。

この場合、屋根の葺き替えやカバー工法を先に行うか、設置を見送るかの判断になります。私たちが「おすすめできません」と申し上げるケースの多くは、この理由です。

契約前に聞いておきたい5つのこと

  • うちの屋根材だと、どの工法になりますか
  • 貫通部の防水処理は、具体的にどうしますか
  • 工程写真はもらえますか
  • 施工に起因する雨漏りは、どこまで保証されますか。年数は
  • 実際に工事をするのは誰ですか(自社施工か、下請けか)

最後の項目は特に大事です。販売会社と施工会社が別なのは業界では普通のことで、それ自体は問題ありません。問題は、誰が施工するかを教えてもらえないことです。

私たちは施工パートナーの社名・所在地・建設業許可番号まで公開しています。任せる相手が分かっていることは、お客様の安心に直結すると考えているからです。

保証書は必ず書面で

口頭で「保証します」と言われても、後から確認できません。保証の対象範囲・年数・免責事項が書かれた書面を、契約時に受け取ってください。

また、施工会社が倒産した場合に備えた第三者保証(工事瑕疵保険など)があるかどうかも、確認しておくと安心です。

工法・保証内容は屋根の状態や採用機器によって変わります。実際の可否は現地調査での確認が必要です。

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